WHO、世界の労災死亡者188万人 約4割が長時間労働で(写真=ロイター)

【パリ=白石透冴】世界保健機関(WHO)と国際労働機関(ILO)は17日、労働災害によって2016年に世界で188万人が死亡していたとみられると発表した。週55時間以上の長時間労働が74万人の死亡につながっていた。各国に対策の強化を求めた。
職場での空気の汚染は45万人の死亡を引き起こしていた。結果として起きた疾患を調べたところ、肺が有害物質にさらされるなどして起きる「慢性閉塞性肺疾患」が45万人で最も多かった。2番目に多かったのは脳卒中が40万人、過労などで起こる虚血性心疾患が35万人などとなった。
人口増も考慮した16年の死亡者数は00年と比べて14%減っており、労働環境は改善に向かっている。ただ長時間労働に関連した心疾患と脳卒中による死亡者数は同期間にそれぞれ41%、19%増えた。長時間労働の問題が深刻になっていることが分かる。
WHOのテドロス事務局長は「多くの人が文字通り仕事に殺されているというのは衝撃的だ。職場の健康と安全を全ての人に提供しなければいけない」などとのコメントを発表した。
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